今回はインターペット2023大阪の企画の一つであるビジネスフォーラムについて。
ビジネス来場DAYでは企画としてペット産業の先頭をいく各分野の専門の方々がビジネスフォーラムに登壇されていました。
その中でもペット共生型有料老人ホーム(大阪府)のTAMATSUKURI施設長の平尾先生がお話しされていた内容について簡単に共有し、個人的な感想をまとめます📝
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いわゆる高齢者に入る『70代』以上の飼育率は若年層と比べると低いそうです。
理由としては
1️⃣体力面、頼れる人が身近にいない
2️⃣残されたペットが心配
3️⃣これからお世話してあげられるか
4️⃣家族に迷惑をかけたくない
5️⃣施設に入りたいがペットがいる
というものです。
実際に起きている問題は以下のようなものがあります。
1️⃣急な入院
2️⃣残されたペットの引き取り手がない
3️⃣認知症で適切なお世話ができない
というものです。
3️⃣については特に2年後には700万人が認知症になるといわれています。
このようなことから『高齢者の方がペットと暮らしたい、現時点で暮らしている場合』
【飼育することを諦める】【飼育を続ける】【問題化する】
の3パターンになります。高齢になってからペットと暮らすには、『様々な生活変動リスクに対する準備が必要』です。
2018年にはヘルパーによる保険外サービスがはじまり、ペットのお世話もヘルパーさんが対応することができるようになりました。その後も、『ペット信託』や『訪問看護』『ペット可施設』など、年々高齢の方がペットと暮らすための選択肢が増えてきました。
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以上が平尾先生がおっしゃっていた内容です。
さらに、今後は、
問題化した事象に対し対応するだけでなく、未然に防ぐことが今後の課題❕
とおっしゃってました。
🙄🙄🙄以下は私の個人的な感想です
私たち『なかやま犬猫病院』は、前述した『問題化した事象に対し対応できる立場』である『訪問看護(往診専門動物病院)』として存在しています。
具体的には
◇急な体調不良で、車での送迎が難しく、わんちゃん猫ちゃんのお世話ができない
ことに対しては、しっかりお力添えできる立場だなぁと感じています。
しかし、今後起こりうる事態として例えば、
◇往診専門として私たちが定期的に診察している中で、飼い主さんの入院が決まった、、、や飼い主さんがお世話をするのが難しいのではないかと第3者の立場から感じた
場合は、第3者である私だけの力では、飼い主さんとペットの暮らしを守るのは難しいかも
れません。飼い主さんがペットとの豊かな暮らしをするためには、獣医療だけではない問題が潜んでいることがあるからです。そのようなときは、公的機関や他の獣医療関係の方、他業種の方などの連携をとって対応する必要があると感じています。
その場面にでくわしたことは未だありませんが、
平尾先生がおっしゃるように
『問題化する前に未然に防ぐ』ために、地域の様々な専門の方々と連携をとれるよう尽力したいと思います。
すべては飼い主さんとわんちゃん猫ちゃんが笑顔で暮らせるように😊